【C】古谷陽香

 

古谷陽香

 
C：『サヨナラの踏切』
 

 
台本をいただいた時、
あまりにもストレートであまりにも優しいメッセージに、胸を打たれました。
このメッセージが、もっともっとたくさんの人に届けばいいのに。
本気で思いました。

役を演じる上で自分と向き合っている中で、
何度も逃げ出したくなりました。

「もう消えてしまいたい」
と何度も思いました。

でも、
この作品とこの中で生きている人々に、その度に救われました。
きっとこの先も、この作品やこの作品から得たものから、
何度も救われるのだと思います。

そうして私を救ってくれて、
私を作る一部になってくれるこの作品を、本当にそこに存在するものにしたい。
本物の空間を作りたい。

全体の中の一部分でしかないけれど、
そうなるように精一杯いろんなことと向き合っていきます。
 

 
『サヨナラの踏切』は、
私にとって二度目の舞台です。

この繊細で暖かい作品を本物にするために、
私はまた板の上で死にものぐるいで生き抜きます。

この作品を見た後に、
「生きよう」と。

そう思ってくだされば幸いです。
 

 
古谷陽香　Haruka Furutani
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