【C】中川知子

中川知子

 
C：『サヨナラの踏切』
 

 
10代の頃からこのカンパニーにいます。

ここでの初舞台がこの「ショートストーリーズ」でした。
あれから何年も経って、その後のショートストーリーズも含めて10ステージ100ステージ…と舞台に立たせていただいてきましたが、
この「ショートストーリーズ」が最も”原点”を意識してしまうように思います。

あの頃のようにフレッシュに、でもあの頃よりもずっと骨太に…
劇場にいらっしゃる皆さまの大切な時間を彩られますように、
誠実に取り組みます。
 

 
本も人間も光や音も、
美術の色や質感も、
開演前の客席の灯りの何とも言えない薄明るさや
知らず知らずのうちに頭に入り込んでくるBGMや
律儀に並べられたパンフレットも、
パンフレットを捲る音や
まわりの人々の様々な話し声（ちなみに私はこういったとき、旅行に向かう列車にいるみたいだなと心が小さく踊ります）も、
劇場ロビーのお花の賑わいや香りも、
下北沢というとっても楽しい街も、
夏の終わりで秋の始まりでまるでマジックアワーかのような9月末という尊い季節も、
全部全部楽しむための種にしていただいて…
何の記念日でも無い一日かも知れませんが、
みなさまの大切な大切な人生の中のその一日を是非、
堪らなくキラキラ輝く素敵なお出かけの日にしてくださいね！
 

 
中川知子　Tomoko Nakagawa
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