脚本・演出／鈴木 裕那　　　演出補助／豊田 崇

「あなたが私につく嘘と、私がワタシにつく嘘で、私は何かが見えてくる」

寝苦しい夜。
寝付けない女は男に、彼が昔愛していたのであろう『女』の話をせがむ。
少し考え込み、それからゆっくりと口を開く男。見上げる女。
いつしか昔話は終わりを見失い、嘘と真実の境目で膨張し、それからヌルリとぶれる。
ふと後ろを振り返る２人。
そこはもう『部屋』ではない別の「どこか」だった。

茂木 秀之	檜枝 美希	野村 修一	渡辺 かな子