脚本/木水人 演出/上村 公臣代 演出補助/マリア 万輝 中村 陽子
「私の会いたい人は、いつも遠くにいます」 朝。天井が哀れだったのか、涙が落ちた。 光があまりにも私を支配するので、堪らなくなり窓をあけた。 「おはよう」今日も生命の時間が始まる。 久々に目にした太陽は優しくて、いつもの街が少しだけおどけて見えた。 夏が来る、瞬きもせずに。 今、拳銃の破裂音が心臓を突き抜けた。